Beat46・WEBドラム教室[14-09]

【フィル・インを叩く・8分音符01】


 今回より8分音符のフィル・インのバリエーションを幾つか紹介していきます。
 タムやフロアタム、シンバルなども使った「手の移動」が中心ですが、これらをやる前に、「8ビート3小節」→「8分音符でS.Dだけを1小節叩いてフィル・イン」=合計4小節、のパターンをまず繰り返して練習してください。
 フィル・インの手順はRLRL・・・のシングルストロークで行います。
 4小節を1セットとする理由は、タイム感を同時に養うためです。(このことは以前に述べました。)
 8ビートとフィル・インでテンポが変わらないように繰り返し練習し、出来るようになったら、これから紹介する「手の移動」のものを練習しましょう。
 譜面を見てください。
 最初に紹介するのは、1拍づつS.D→H.T→L.T→F.Tと移動していく形です。
 手順はRLRLのシングルストロークで。
 8分音符のフィル・インは、実際の演奏では右手だけで叩いても、ある程度のテンポまではついていけるし、片手の方がテンポキープもしやすく叩きやすい。
 が、左右の音量を揃える、特に左手を強化していくという目的があるので、原則シングルストロークで叩きましょう。
 スローテンポに於いてシングルストロークで叩くことは、ことさらリズムキープの向上につながります。
 S.Dやタムの打面の中心から直径5センチの円内をヒットするようにしましょう。打面の中心から極端に外れると、しっかりした音が出せません。
 また、打面よりもさらに3センチ奥(内部)に、もうひとつ打面があるつもりで、そこを叩くつもりでスティックを振り下ろせば大きな音が出しやすい。
 さらに、左手の音の方が弱くなりがちですから、右手よりも左手をより大きくスティックを振って叩きましょう。
 そしてさらに付け加えるならば、S.D→F.Tと移動するに従ってだんだん強く叩いていくことも意識してみてください。
 これは「低い音ほど聞こえにくいので強めに叩くことで全体の音量が揃って聞こえる」ということです。
 さらに、これはとても重要ですが、
「移動するときに叩くパーツ(タムなど)の方に上半身を傾けないこと!」つまり顔を近づけようとしないこと。
 上半身が傾くと重心が傾き、結果的にスティックをちゃんと振れなくなる。スティックの軌道から目が離れる。そして、B.Dがキックしづらくなるのです。
 前のめりになるとヒザが上がらないよね?、つまり後々B.Dをからめたフィル・インの時困るよ、ってこと。
 「移動は腕の曲げ伸ばしのみをを使う」です。少々腕が短くても、前のめりにならなくても十分に届きます。
 今回述べたことは、他のフィル・インのバリエーションのすべてに通ずることですのでよく覚えておいてください。

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2008年10月18日発行第225号掲載

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