Beat46・WEBドラム教室[14-06]

【エイトビートのバリエーション02-02】

〜耳の錯覚〜


 前回で、「後ろの音ほど強く出せ☆と述べましたが、例えば音を2連打する場合、1打目の音が多少弱くても、2打目がしっかり鳴っていれば、結果、音が2つしっかり鳴ったように聞こえます。(最初の音が極端に小さい場合は別にして)
 私はこれは耳の錯覚がもたらすものと考えています。

 しかし、1打目が強くても2打目が弱ければ、出た音のままにしか聞こえないか、下手をすると1打目しか聞こえなくなる場合もある。
 初心者の段階で音量をコントロールするのは難しいかもしれませんが、とにかく、意識は「後ろを強く」です。
 前号でのバリエーションに於いては、1打目のB.D(2拍目の8分音符ウラ)をキックした後、確実にヒザ・カカトを持ち上げ、ペダルにかかる体重を限りなくゼロにし、それによってビーター(B.D打面をヒットする棒)の先端を出来る限り引き戻すこと。
 これは、手で言えば、スティックを確実に振り上げることと同じです。そうすることで2打目、つまり後ろの音が強く出せる状態を作れる。あとは勢い良くキックするのみです。
 1打目は緩めに(ビーターのスピードを緩めて)キックする。また、ビーターの引き戻しを最大ではなく、6、7分目程度にしておく。1打目の音量をセーブするにはこれらの方法を用いればよいと思います。
 手の場合は、1打目より少し高く振り上げる、あるいは1打目のショットの瞬間にあまり強く握らずにスティックをバウンドさせ、2打目でグッと握る などのことを行えば後ろの音で音量が落ちることはないでしょう。
 さらに、前号のバリエーションについては、B.D連打の部分の音量が同じであるのと、後ろの方(3拍目アタマ)が強いのとでは、全体の聞こえ方がかなり違ってきます。
 後者の方が、より弾んだ感じのリズムになると思いますよ。
 強弱の付け方で、全体のニュアンスはかなり変わることが演奏では多々ありますが、詳しくは、アクセントの奏法 の時に述べます。かなり先ですけどね・笑。

※ 譜面に記載したB.Dのパターンを、スローテンポから練習してみてください。
連打の部分はすべて、「後ろ(2打目)を強く」です。
この1小節のパターンを繰り返します。譜面の端っこの2つづつの黒玉は「ビス」と言い、「ビスに挟まれた範囲の小節を繰り返す」 という意味です。
いわゆる、「リピート記号」です。「>」はアクセント記号です。その音を強く演奏するという意味です。

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2008年08月16日発行第216号掲載

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