Beat46・WEBドラム教室[12-02-02]

【タイム感】

 タイム感とはつまり時間の感覚です。日頃ストップウオッチとにらめっこしてたり、時計をこまめに見て時間を計るような仕事(具体的には思いつかないが)をしてると、自然に1分間の長さなどが感覚としてわかるようになったりするでしょう。
 日常生活でも、自分が区切りとしてよく使う時間の長さ(30分とか1時間とか)は、時計を見ずともおよそわかって来るのではないでしょうか。
 ただし、音楽の場合は時計が基準ではない。時間の流れの速さはテンポというもの(1分間に4分音符を何回演奏するかという単位)で決められ、4拍子の曲であれば4拍ごとに、「1小節」という長さの単位がある。
 音楽での「タイム感」とはつまり、演奏の区切りから何小節経過したかを「数えずにわかる」ようになることです。
 多くの楽曲は演奏の区切り・例えばイントロ、Aメロ、サビなどのそれぞれが4小節・もしくは4の倍数の小節数で構成されていることが圧倒的に多い。ということはこの4小節の長さの感覚がわかっていると演奏が非常に楽になる。というか、「より音楽的なことに頭を働かせられる」ということ。
 また、4小節の感覚をつかむことで、8小節や16小節ぐらいまでの長さの感覚もつかんでしまえばさらに良い。
 曲をコピーする上では、「ギターのこのフレーズが聞こえたら次はサビだなっ!」とか、「メロディーがこう来たから次はBメロっ。」と判断出来ると思いがちですが、ちょっと待て!(笑)。ギターやヴォーカルが間違えたらどないするんや?、ということです。また、特にギターやヴォーカルの印象的な変化・つまり目印となるようなフレーズがないときは?、困りますね?。他のパートの人間が間違えようがボーッとしてようが、正しい小節数の区切りつまり演奏の流れを皆に示す役割がドラムにはあります。
 また、ギターやベース等には「コード進行」という明確な小節ごとの変化があるが、ドラムにはコード進行による音の指定はなく、むしろ同じ動きの繰り返しが多い。
 以上の点から、「タイム感」を養うことが重要なわけです。
 ドラムはよく「タイムキーパー」的役割を期待されることが多い。
「あんまりゴチャゴチャ動かずにリズムキープだけしててよ。」ってな感じ。
 なめんな!(笑)
 まあ、これは音楽性にもよるのですが、ほんとにタイムキーパーとなってしまわないためにはこのタイム感を養い、演奏中はいかに気持ちよいリズムを叩くか、とか音楽的なことに心が向くようにしたいものです。
 スローバラードのラヴ・ソングを演奏するとき、やっぱりそういう情景を思い浮かべながら叩かないと良い演奏は出来ません。マジで。
 どんな情景を思い浮かべるかは人それぞれでしょう。
 あんまり具体的に述べると、このメルマガの主旨から外れます・笑。

 「タイム感」の補足ですが、まずは4小節のタイム感をつかむことから始めましょう。様々な練習をすべて4小節単位でチェンジさせたり、同じ動きの繰り返しなら、4小節ごとの区切りを確認しながらやることです。

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2008年05月17日発行第203号掲載

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