Beat46・WEBドラム教室[11-07]

【4分音符を叩く07】

まとめ(2)


〜音量のコントロール〜

 音量の大小は言うまでもなく、スティックを振り上げる大きさ=高さに寄ります。高く振り上げるほど大きな音が出せる。
 ただ、音量はもうひとつの要素「スティックを振り下ろすスピード」にも寄ります。そしてこのスピードは<音質>というものにも関わってくる。
 当然、振り上げる高さが同じなら、振り下ろすスピードが速いほど大きな音が出せる。 結論から言うとドラムの演奏で重要なのはこのスピードであり、腕の力=腕力はさほど重要ではないということ。なぜならスティックは軽いものであり、重たい鉄の棒を振り回すわけではないから、ある一定の範囲の軽さのスティックを使う限り、腕力よりもスピード次第だ、ということです。
 振り上げる高さが高いと音量が増すのは、このスピードをつける時間がいっぱいある、つまり、加速する時間を作れる、ということ。また加速に必要な手首や腕の動きを使えるということです。

 音量の大小はスティックを持つ手=1.指、2.手首、3.下腕、4.上腕、の使い方で決まる。つまりこの4つの部分のどれを使うかで音量の大小が決まるのです。
 音量を最小限にするには1.の指だけ、つまり、スティックを握って構えた状態から指を開いてスティックを打面に落とし、音が出た瞬間に握る の繰り返しです。
 これに2.の手首の動きを加えるとスティックはもっと大きく振れる。この手首の動きを加えるだけでスティックは180度近くまで振れますね? 指をいっぱいに開き、手首も最大限上向きに返せばそうなるはずです。スティック自体の振幅幅は指+手首で最大になる。しかしまだ、握っている手の位置=高さは同じだ。
 そこで、3.下腕=肘を動かす。そうするとスティックが高く上がり始める。振幅が大きいのに加えて高さが加えられるからさらに音量は増す。
 さらに4.上腕=肩の関節も動かす。こうするとスティックは頭より高く上げられる。さらに音量は増す。
 「スティックの振り方」で述べた<基本の軌道>が1.指と、2.手首で作られ、それに3.下腕と、4.上腕を順に加えて行くことで音量を大きくしていくことができるのです。

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2008年04月12日発行第198号掲載

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