Beat46・WEBドラム教室[11-02]

【4分音符を叩く02】


 さて、前回に述べたこのスティックの軌道を表す曲線のaとbはどんなタイミングなのか? どこで手首の関節を動かし始めればいいのか? どこで振り下ろす直前の形を作るべきか?

 気づいた人もいると思いますが、まず振り上げが始まるaは、4分音符同士の間隔のちょうど中間のところです。間隔というのは「時間の間隔」です。
 仮に4分音符をテンポ=60の速さで叩くとすると、これは4分音符がちょうど1秒間隔なわけですから、0.5秒のところにaがあり、ここで振り上げを始める。ということ。さらにbは、このaと次の4分音符の打点までの中間に来ます。
 つまり4分音符同士の間隔の1/4(4分音符を1つ叩いてから0.75秒後)のところです。
 とまあ理論上はこうですが、演奏するのにいちいち時間を計るわけにはいかない。
 ですから例えば、「1と2と3と4と」などと口で言いながらやってみると良いでしょう。数字のカウントのところに4分音符の音があり、間の「と」のところで振り上げのaが来れば良いのです。
 そして、bのタイミングというのは、aのタイミングが的確であれば自然に的確なタイミングで行えます。滑らかな一連の動作でa→b→振り下ろしをやればそうなるはずです。ですからまずaのタイミングをしっかりつかみましょう。

 海外のカウントの仕方では
「One, ena Two ,ena Three,ena Four,ena・・・」
などとよく言っています。
 このena=エナの「エ」=aのタイミング、「ナ」=bのタイミングとなり、わかりやすいです。

 まずは、メトロノームの音などにこのカウント(和式・洋式どちらでもいいですが)をぴったり合わせて「口で」言えるようにすること。そして、それに合わせて手を動かせるようにしてください。
 この、音符と音符の間のタイミングを掴む事がすべての音符の演奏につながるのです。
 4分音符の演奏はすべての音符の演奏につながるとはこのことです。

次回にもう少し詳しく。

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2008年03月08日発行第193号掲載

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