Beat46・WEBドラム教室[09-04]

【音符を叩く04】

〜音符を理解する〜



 前回の解説は、音符の長さの関係をモノサシの目盛りを使って述べましたが、実際の演奏での音符の長さは、ひとつ叩いてから次に叩くまでの時間の長さです。
 「時間」という見えないものを、目に見える「距離」に置き換えたということです。
 譜面(スコア)などを見るとき、このモノサシの解説を思い出してもらえるとわかりやすいと思う。
 時間の長さとは言っても、日常生活で使う「時・分・秒」という単位は使わない。
 先述した「テンポの単位=一分間に4分音符が何回演奏されるか」という独自のものを音楽では使うのです。だからテンポによっては演奏を始めて最初の一分間と次の一分間では、4分音符の並びが違う。ほとんどのテンポがそうなるはずです。
 元々、音楽の演奏は、何にも縛られず自然にメロディーを口ずさむ、リズムを叩くというところから生まれるもので、そうやって生まれた様々な速さ・テンポをそれぞれ正確に繰り返した時の単位を「一分間の間にいくつ入るか」という単位に「統一して決めた」と言えるでしょう。当然割り切れない数字もあるわけで、これは数学の話になっても来るので、深入りはやめとこう・笑。
 逆に、日常我々が使う「時・分・秒」で表される時間の長さを単位にして演奏のテンポを決めてしまったら、限られた速さしか出来ないことになる。
 時計を見ながら曲を作る人もいないと思います。
 日常生活の中で、一定のテンポを継続させながらやることって、ほとんどないですね? もし、すべての行い・営みがテンポキープされるとしたら、それが時間の単位となり、時計は必要なくなるね・笑。 いかなる過ごし方があっても時間の経過がわかるように、人間は時の流れの単位を統一して決め、暦を作った。
 もちろん、地球の自転やら、公転が元になっているんですが、音楽におけるテンポは、人間がそういう自然現象とは切り離した部分で、自発能動的に生理的に作り出したもの と言っていいかな。

 なんだか話が逸れたな・笑。(続く)

2007年07月14日発行第159号掲載

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