Beat46・WEBドラム教室[08-13] 【セッティングの知識13】 タムのセッティング(5) |
〜ゆるめすぎるな!〜 今回は少し「チューニング」について述べておきます。 音楽スタジオなどに常設されているドラムセットを使う場合、タムのヘッド(打面の皮)がかなりゆるめられていることがよくあります。 スネアドラムも同様です。 これは、ギターアンプやベースアンプで言うなら、「ボリュームつまみを上げたまま電源をいきなり切る」ということぐらいに無茶な、つまり壊れる原因となる使い方であることを力説しておきたい。 ヘッドがすぐに使い物にならなくなるんです。 ヘッドをゆるめすぎるのは、これもやはり、腕だけでスティックを振り、押し付けるように叩く人がやりたくなること。 ヘッドを強く張ると、スティックを跳ね返す反動も増すので、コレを「叩きにくい」と思ってゆるめてしまう。それでいて力任せにガンガンたたいてしまう。 ドラムのヘッドは現在のものはプラスティック製です。ゆるめすぎた状態で叩き続けると、表面が凹んできます。 凹んだ部分の範囲が広がると(打面の真ん中あたりを叩いていても直径4、5センチぐらいにはなる)、ヘッドが伸びてしまい、チューニングキーを使ってヘッドを張ろうとしても、ベコベコのままで使えなくなります。 結果タムやスネアが鳴らなくなってしまう。(取り替えりゃいいじゃんってそういう問題ではない!) ドラムでパワフルな音を出したければ、手首・指を鍛えてスティックにスピードをつけ、ヘッドをある程度強く張って、ちゃんといい音が鳴る状態のスネアやタムを叩くことです。 ドラムは腕っ節、腕力で叩くものではないのです。 最初はどうしても力が入って、力任せに叩いてしまうこともあるかも知れませんが、少なくとも、ヘッドはゆるめすぎないで使いましょう。これはエチケットの問題でもあります。 「跳ね返ってちょっと叩きにくいな」ぐらいまで張ればよいのです。 それが自分の今のレベル。 どうしても克服出来なきゃ私のところへ習いに来れば良い・笑。 チューニングについては別途詳しく述べます。 |
2006年04月29日発行第096号掲載 |
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