Beat46・WEBドラム教室[08-10]

【セッティングの知識10】

タムのセッティング(2)

 タムホルダーの形式には二通りあります。
 ひとつは、角度を調節する部分がボール状になっていて、ネジひとつで無段階に調節できるもの。上下左右の傾きが調節出来ます。国内ドラムメーカーでは、YAMAHAとTAMAの二社がこのタイプです。
 もうひとつは、ギア状になっていて、上下の調節しか出来ないのですが、タムホルダーの先に付けるタム本体のホルダーの差し込み口にネジがついていて、ここで、左右の傾きを調節する、つまり二段階調節のタイプ。Peal社がこのタイプを採用しています。
 言うまでもなく、ボール状のタイプの方がセッティングは楽です。どういうわけか、Peal社はこの、二段階調節の方式を何年経っても変えません。頑固な人(・_・)〜笑。
 ひとつ考えられるとすれば、ボール状のものは、使い込むうちに緩んで締まりにくくなる→壊れやすい=耐久性に欠ける という理由ではないかと思われます。
 確かにネジの摩耗やガタが来た時、ボール状だとネジを幾ら締めてもタムを固定出来なくなるでしょう。
 レンタルスタジオなどで使用されているドラムセットにPearl社のものが圧倒的に多いのは恐らくこういう理由かなと思います。
 皆さんは、タムホルダーの形式に2通りあるということを認識して、Pealのものは2カ所で調節するんだと理解していれば良いと思います。
 将来、自分のドラムセットを買うことがあったときは、ドラムそのものの材質や個性と共に、このタムホルダーの形式も考慮して選べば良いと思います。
 ボール状だから必ず壊れるというわけではありません。
 日本製のものは品質もかなり良いし、耐久性も以前よりさらに向上している筈。
「あまり力任せに締め過ぎない。」
これを守って大事に使えば長持ちします。
スタジオのものも、締め過ぎないようにしましょう。次に使う人が困ります・笑





2006年04月08日発行第093号掲載


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