Beat46・WEBドラム教室/レッスンレポート[lr009-03]

【リズム感の向上のためにドラムを習うのはマル?-03-】


 前号からの続きです。
 リズム感、というものは、とてもシンプルな身体の動きを、一定の速さで続けられる、ということに等しい。
カンタンな振り付けのダンス、と言っても良いでしょう。
その身体の動きでもって、一定のテンポと、その間で刻むリズム〜音符を捉え、それを、楽器の音を出すための指先の動きに反映させれば良いのです。
 ドラムの場合は、音を出すために、両手だけでなく両足も使う、という違いがあるわけですね。
加えて、ドラムは、音を出すための手足の動きが、他の楽器と比べて大きい、という特徴があります。
しかし、スティックを使うにも、握り方、振り方が的確でなければならないし、足は足で、やはりドラム特有の使い方があり、それをマスターして行かないと、安定したリズムは生まれません。
それを、ドラムの上達が目的ではないのに、わざわざマスターして、リズム感を向上させるんでしょうか?
 前述のように、身体のシンプルな動き、カンタンな振り付けのダンスのような動きを伴うことによって、リズム感は向上させられるのだから、わざわざドラムレッスンを受けなくても良いんじゃないの?ってことです。
身体の動きを伴ってリズムやテンポに乗る、それを楽器の演奏に反映させる、それをどのようにすれば良いかわからない、という場合は、もし、自分の楽器の先生=講師が居るならば、その人に教えを乞い、その楽器のレッスンで取り入れれば良い、と私は考えます。
 私の教室にも、キーボードやピアノやギター、ベースをやる生徒さんが、リズムトレーニングの目的でレッスンを受けに来ていますが、私は必ず、その人が本来奏でる楽器を使ってもらい、ドラムを叩かせることはまずありません。
上半身を軽く揺らしてテンポに乗るとか、演奏で使わない足のカカトで地面を踏んで、など、そういう動きを伴いながら自分の楽器を弾いてもらいます。
それらの身体の動きと、演奏する音符の関係性をレクチャーするだけなのです。
 その関係性を、ドラムのスティックの振り上げ/振り下ろしの在り方に関連づけてレクチャーすることはあっても、ドラムは叩かず、あくまでもその人のやっている楽器の演奏の形の中で実践してもらうわけです。
あとは、身体の動きと、奏でる音符がマッチングしているかどうか、結果として、演奏する音符のリズムが正確に出せているかどうかをジャッジするだけなのです。
 次回に続きます。

2018年05月12日発行第0724号掲載


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