Beat46・WEBドラム教室/レッスンレポート[lr008-02]

【コンビネーションに於ける身体の使い方-02-】


 さて、手足のコンビネーションの難易度が上がった場合、どのようにすれば良いかを具体的に述べて行きましょう。
 最近のレッスンにおいて、生徒さんが、手足のコンビネーションのフレーズが上手く出来なかった、と述べましたが、その生徒さんがトライしているのは、「16分音符の連打を、手足を使って行なう」というものです。
手足足・手足足・・・というふうに、手=スティックで1打、その後、足=バスドラムで2打、という形で繰り返す動きを、16分音符として演奏する、というものです。
「16分音符の『半拍半フレーズ』」というやつですね。
このフレーズが叩ける条件として、「16分音符を3つづつに区切った音の変化で並べても、自らが錯覚を起こすことなく、16分音符として認識して、テンポキープが出来る。」ということが第一です。
 そして、バスドラムのダブルアクションがありますから、これが、演奏するテンポにおける16分音符の速さで出来て、かつ、『隙間を16分音符1つ分しか空けずに連続して出来る』ことが条件ですね?
手足を分割して考えた時、バスドラムは、上記『』の形となり、これは1拍ごとに1度づつダブルアクションを行なうことよりもキツい動きです。
 一方、手の方は、「16分音符を3つごとに区切り、それぞれの1つ目だけを叩く。」という形になります。
手の方は、スピードよりもむしろタイミングの問題ですね。
 さて、このフレーズを確実に出来るようになるための練習方法として、テンポを認識しやすい音符に変えてやってみる、というやり方があります。
手足足・・・の3打ごとの繰り返しだから、3連符としてとらえてやってみれば良い、ということですね?
実際に、生徒さんに、3連符としてやってみてもらったところ、「ダブルアクションがコケる。」という症状が出ました。
コケる、とはつまり、ダブルアクションの2つの音の間隔が狭まって詰まる、ということです。
ならば、手はナシにして、キックのみでやってみようということにしました。
キックのみの動きを取り出すと、3連符の2つ目と3つ目、となり、難しいタイミングの繰り返しになるので、3連符の1つ目と3つ目の繰り返し、という認識で繰り返してもらいました。
これなら、キックの動きのスピードとサイクルは同じですね?
その形でキックが上手く出来れば、このフレーズは出来るという要素は大きく満たされていると言えます。
実際にやってみてもらうと、クリア出来ました。
 しかし、手のショットと一緒だと、どうも上手く行きません。
その原因と対策を考察するのが、今回の目的です。
 次回に続きます。

2017年10月07日発行第0693号掲載


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