Beat46・WEBドラム教室/レッスンレポート[lr007-07]

【習う心得〜第2章〜-07-】


 バンドアンサンブルをやる人にとって、リズム理論の理解は必須である、と繰り返し述べて来ました。
聴こえたままをただマネをするだけでは、自分の演奏の、どこがどう違っていて、どのように修正すれば良いかの判断が出来なかったり、バンドのメンバー同士での、互いの音の出し方の関係性をとらえて、アンサンブルの精度を高めて行くことが出来ないから、という理由です。
音楽に於ける「聴力」は個人差もあり、また、演奏の向上に比例して聴力が高まる、という部分もあります。(健康診断等で測る聴力とは違います。)
要するに、耳で聴くということは、不確かであてにならない、ということも言えるわけです。
不確かな聴力を補うために、理論的な認識があるという前提のもとで耳で聴くべき、ということです。
そして、そのリズム理論を理解出来るようになろう、という意志が必要であり、自主的に学ぶ、あるいは、楽器を教わっている講師に教えを請う、ということ。
 例えば私自身、自分の生徒ではないが、アマチュアのドラマーさんにアドバイスをすることはあります。
でもきっと、私が述べるようなことは、常日頃、その人が習っている講師から幾度となく言われていることだったりするでしょう。
アドバイスされたことを、以外と忠実に実行してない、というのもあるようです。
すぐに出来そうなことはやって、そうでないことや面倒なことは端に置いておく、というような感じでしょうか。
講師から言われたことをちゃんと実行しない人が、自ら苦手としているリズム理論をしっかり教えて欲しい、と講師に意志表示するか?と言えば、期待出来ないでしょう。(汗)
曲の仕上げの期限が迫っているから、なんとか出来るようにならなきゃ、となり、そこで、出来る範囲の演奏の形をレクチャーされて、それに取り組む。
確かに、レッスンのあり方としては、それも有りです。
でも、そもそも何のために習うのか?と言えば、出来ないことを出来るようにするため、そのレベルや精度を上げて行くためですよね?
それは、「身体が知らないことを、身体に覚えさせるため。」です。
であれば同時に、「頭が知らないことを、頭に覚えさせる。」ということも求めて良いし、求めるべきです。
音楽はもちろん、お勉強ではありません。楽しみたいからバンドもやっているのでしょう。
では、楽しさとはいったい何でしょうか?
私は、「楽しい、と、面白おかしい、は違う。」と思っています。
好きではじめたことでも、いつもいつも気持ちよく出来るとは限りません。
たぶん、どういう質の楽しさを求めるか?、ということが、バンドの、楽器の演奏の向上の度合いを決定づける、のではないかと思います。
 次回に続きます。

2017年01月27日発行特別増刊第074号掲載


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