Beat46・WEBドラム教室/レッスンレポート[lr007-05] 【習う心得〜第2章〜-05-】 |
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前号の続きです。 「原曲を耳で聴いて、その通りに真似て演奏する=耳コピ=でも、リズム理論は必要である。」と述べました。 8分音符を中心とするエイトビートくらいの音符の細かさであれば、あるいはリズム理論を理解していなくても、対処出来るかもしれません。 また、16分音符、16ビートでも、繰り返し繰り返し、原曲を聴き、自分で演奏してみて、その違いを何度も聴き比べて、正解へと行き着く、ということも、必ずしも不可能というわけではない。 しかし、耳コピするその原曲の演奏が、演奏しているミュージシャンの「クセ」が色濃く出ているものもあります。 それは、「個性」として良さを発揮している場合もありますが、それを真似するのは非常に難しい。 コードやスケールの「音階」の違いならば、耳で聴いてすぐにわかることが多いですが、リズムの場合はそうは行かないでしょう。 リズム理論がわかっていれば、原曲を演奏しているミュージシャンのクセも、「本来はこう弾くべきところを、ここがちょっとハシっているな(orモタっているな)。」とすぐに判断出来ますが、リズム理論がわからなければ、とにもかくにもその通りに真似出来るまで、正解には行き着かない。 原曲と比べて、自分の演奏の、どこがどう違うかが判断出来ないので、「何か違う、何か違う。よくわからないが、違う。」というふうに、とても遠回り、回り道をしながら、「運が良ければ正解にたどり着く。」なんてことになってしまいます。 つまり、リズム理論がわからないと、結果的に、多くの時間を費やしてしまい、それでも尚、正解にたどり着かない可能性も高い、ということです。 その上、人間の記憶力、というのは曖昧なものであり、原曲の演奏の形を覚えていたつもりが、いざバンドでの演奏になれば、自分の演奏がどこまで原曲に忠実か、というのも、出している音を耳で聴いているだけでは判断が危うい、ということになります。 リズム理論を理解していれば、演奏するフレーズを、単なる記憶ではなく、具体的な形として=譜面を見る、あるいは譜面を暗譜している=一目瞭然の唯一のものとして保てますから、原曲との比較もしっかり判断出来ます。 また、そのことにより、他の楽器の音もしっかり聴けるようになります。 リズム理論がわかっていれば、自分の演奏と他の楽器の演奏のタイミングの関係性も理解出来るので、他の楽器のリズムに対して自分はどうか? 狂っているとすれば、それは自分なのか相手(=他の楽器)なのか、という判断、そして、それに対する道筋〜対策を得られる、ということです。 バンドをやってる皆さん、上達したければ、リズム理論を理解するべきです。 誰に教わるのか?自分が習っている楽器の先生に教われば良いのです。 次回に続きます。 |
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2017年01月13日発行特別増刊第072号掲載 |
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