Beat46・WEBドラム教室/レッスンレポート[lr007-04]

【習う心得〜第2章〜-04-】


 前号の続きです。
 「本当は、こういうことを学んで理解しないといけないんだけど、そこに時間を割く余裕も無く、あるいはそこに目を背けて、曲の練習に終始してしまう。」こういう現状の人が多いのではないか? というお話でした。
 私がアマチュアの皆さんに対して、その学ぶべきこととして一番力説したいことは、「リズム理論、コード/スケールの理論」をしっかり学んで理解せよ! ということです。
私はドラマーですから、特に「リズム理論」に関しては特に、その必要性を力説したい。
世のアマチュアの人達を見ていて、特に最近気づいたショッキングなこととして、この「リズム理論」をわかっていない人が、あまりにも多い、ということです。
コードやスケールの理論は、はっきり言ってドラムには必要ありません。
このことは、ドラムという楽器の性質による、ドラムだけのアドバンテージと言っても良いかもしれません。
これはとてもラクですよ。
 私ですか?
私もコードやスケールのことはわかりません(汗)。
コードやスケールは、メロディー楽器や、時としてヴォーカルが必要とするものですが、リズムに関しては、ヴォーカルを含めたすべてのパートが理解すべき共通のものです。
にも関わらず、リズム理論を理解していない人が多い。
ヴォーカル、ギターやベース、キーボード等の人に特に多いですね。
コードやスケールの方が、はるかに難しいはずだし、それは理解していると言いながら、(コードやスケール理論さえも知らない人も居ますが)それより簡単なリズム理論を、なぜ理解しないままバンドをやっているのか、それこそ理解出来ません(汗)。
バンドのメンバーの中に、理解出来ている人と出来ていない人が居る、あるいは全員知らない。
このような状況だと、永遠にアンサンブルの呼吸は合わないでしょう。
 リズム理論をはじめ、コードやスケールの理論は、音楽における、ほぼ全世界共通の決まり事です。
何のためにその決まり事があるのか?
それは、「演奏における調和」をもたらすためです。
演奏は、各自が好き勝手に音を出していいわけではない。
決まり事にのっとって演奏するからこその調和です。
その決まり事にのっとった上で、初めて「自由な演奏」がある。
自由と勝手は違いますよね?
耳コピするから、原曲をそのまま真似すればそれで良い、という人も居ると思いますが、それでもやはり「理論」は必要なのです。
 そのことを次回に解説しましょう。

2017年01月06日発行特別増刊第071号掲載


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