Beat46・WEBドラム教室/レッスンレポート[lr007-03]

【習う心得〜第2章〜-03-】


 前号の続きです。
 ドラムの場合、多くはスタジオに備え付けのものを使い、ライブならばライブハウスにあるものを使う、ということが多いでしょう。
つまり、いずれも「他人様の楽器」なわけですね?
そのことが、セッティングやチューニング、調整、楽器の性質を知る、などということへの意欲を生みにくくする、というのはあるでしょう。
でも、それでもちゃんとやる人はやるし、My楽器を持っている人でも、ちゃんとやらない奴はやっぱりやらない(笑)。
ギターやベース、キーボードなどは、たいがいMy楽器を使うし、電源入れなきゃ音は出ませんし、チューニングする、エフェクターを使う、音色を選択する、自分で作る、という作業もあるので、楽器のことを知る、メンテもする、というのが必然ですよね?
それに対してドラムは、電気は要らないし、叩けば(蹴れば)すぐに音は出せます。
極めて原始的な楽器です。
 しかし、だからといって、楽器そのものの性質を知ることや、チューニングや調整、メンテも含めて、やる必要がない、知る必要がないという理由にはなりません。
レッスンにおいて、演奏以外のそれらのことを、きっちり教える、ということは当然、講師の責任です。
しかし、内容の進め方は講師それぞれだし、講師の側が「まだもう少し教えるのは先かな?」と思っていることでも、生徒の側は喫緊に知りたいことかも知れない。
だからこそ、「生徒側からの発信」も必要だし、仮に講師に教わったなら、それは自分の演奏の場でしっかり試すなり、実行に移さないといけません。
そのために習っているんですよね?
実行に移して、自分なりの試行も交えて、の繰り返しをやらないと、講師のレクチャーが的確かどうかもわかりません。
 裏返して言うと、自発的な質問、疑問などというものが出て来ないうちは、楽器に対する取り組みが浅い、自分自身のレベルがまだまだ低い、もっと言えば、自分自身の、音楽に対する愛情が浅い、と疑うべきでしょう。
そう疑ったとして、じゃあどうするか、その先が大事です。
そんなこと考えたこともない、考える気もない、という人がもし居れば、上達は諦めた方が良い、という結論です。
きっと多くの人は、「わかってはいるんだけど、何となく横に置いといて・・・、曲の練習しなきゃ。」となってるのかもしれませんね。
かなりキツいことを言ってますか?
が、まだ終わりませんよ(笑)
 次回に続きます。
2016年12月30日発行特別増刊第070号掲載

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