Beat46・WEBドラム教室/レッスンレポート[lr007-02]

【習う心得〜第2章〜-02-】


 今回は、習う心得0第2章と題し、主に、習う立場の側の心得について、配信しています。
どこかの教室で習っている人のみならず、習っていない人でも、どういう点に着目し、どのように取り組んで来たか、または取り組もうとしているか、ということを問うて行きたいと思います。
 例えば、数年のキャリアもあり、バンド活動もそこそこやって来ているのに、ドラムのセッティングが、てんでデタラメ、という人がいます。
セッティングは、自分自身のベストプレイを行うために、とても大切です。
使うドラムは同じでも、個々の身長、座高や足の長さによってセッティングを変えることが出来るわけだから、なんとなく前の人が使った状態のまま、とか、その時のセッティングの状態のまま使う、なんてことは、あってはなりません。
「なんか叩きにくいな。」と感じたりしないのか?その事実を自分自身で受け流してしまうのか?と、見ている私は思ってしまいます。
 私の生徒さんは、ほとんどの人が、習い始めて半年もすれば、自分でセッティングを出来るようになっています。
ドラムのセッティングは、最初のうちは時間がかかるものです。
ですから、レクチャーを繰り返しながら、少しずつ生徒さん自身で出来るようにしていき、所要時間の短縮もはかって行く、その過程で、自分のベストセッティングを確立させて行く、こんなことは至極当たり前の話です。
レッスンであれば、講師がやってあげたり、フォローしてあげることも出来るけど、生徒自身が、バンドのリハーサルやライブをやる時にまでそうすることは出来ません。
だからこそ、現場で生徒さんが自分で出来るようになるためにレクチャーをするわけです。
 セッティングを覚える、確立させるのと同時に、ドラムとはどんな性質の楽器なのか?ということも知って行く必要がある。
当然、チューニングだとか、ペダルのバネの強弱などの調整も覚えるべきです。
それは、自分のベストプレイのため、ドラムという楽器の良さを引き出すためのものであり、演奏する人間にとっては、そこまで知って、考えて、実行すべき事柄です。
それらの事柄を知ることが、「では自分の身体をどのように使えば、動かせば良いのか」ということを連想させることにもつながり、それもまた上達への道筋です。
 確かに、レッスンを受けるときは、どうしても演奏そのものについての内容になることが多いので、折に触れて、セッティングやチューニング、調整のレクチャーの時間を設ける、ということは、教える側=講師に求められる配慮かもしれませんが、バンドをやったりして、演奏する機会があるなら、その場において、セッティングやチューニング、調整等に関する「疑問」とか、「どうすれば良いんだろう?」などという事柄が生まれて来るはずです。
誰にも習っていない人なら、それらのことは自分で研究するなり、情報収集するなり、知っているであろう人に訊くなり、をやらなくてはなりません。
しかし、誰かに習っている人なら、教わっている講師に聞けばいいんです。
自分自身で「?=ハテナ」を発見し、それを習っている講師にぶつける。
これこそ価値的なレッスンであり、講師の側から提供する内容+αになるのだから、充実した、中身のあるものに出来るわけです。
 次回に続きます。

2016年12月23日発行特別増刊第069号掲載

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