Beat46・WEBドラム教室/レッスンレポート[lr006-07]

【練習の3本柱-07-】

 前号の続きです。
 テンポキープの精度を上げるための練習は、メトロノームを使うことが原則なので、(1)の、スピードや音量を上げる練習と違い、「ながら」では出来ません。
(1)の場合も、メトロノームを使う時は「ながら」では出来ませんが、とにかく「量」をこなす、という視点に立てば、妥協案として「ながら」でも、やらないよりはいい、ということです。
 テンポキープのための練習は、メトロノームとのタイミングを毎拍気にかけながら叩かなくてはなりませんから、かなり集中力が必要です。
ですから、スピードや音量を上げるための練習と、テンポキープの精度を上げる練習は、必ず別々に行なってください。
これは生徒さんに対しても強調して言っていることです。
テンポキープはそもそも、「ラクに演奏を続けられるテンポでの、正確さを向上させる。」のが目的ですから、自分にとって、キツいテンポでやっても、やがて、遅れてついていけなくなるのは目に見えていますから、テンポキープの向上にはならない、ということです。
 よって、テンポキープの練習と、スピードや音量を上げるための練習は、同時にやろうと考えるべきではないわけです。
どちらかというと、テンポキープは、速いテンポよりも、遅いテンポの方が難しい。
ですので、メトロノームの数値で言うところの「100=1分間に4分音符を100回演奏する」より遅いテンポ〜100より低い数値、での練習を特に数多くやる方が良いと思います。
また、100を越える数値=テンポでも、自分が苦手とするテンポ、逆に、得意とするテンポ〜キープしやすいテンポ、の両方があるはずです。
 同じリズムパターンで、様々なテンポで繰り返し練習して行くと、得意なテンポ、苦手なテンポ、それぞれの数値、もしくはその数値の範囲が見えて来ると思います。
苦手なテンポというのは、たいがい自分のやりやすいテンポの方へと近づいていくものです。
特に、やりやすいテンポよりも遅いテンポのキープをしようとする場合、だんだんハシって行ってしまいがち、ということですね。
 メトロノームを使わないと、そのテンポの狂い、ズレはわかりませんから、やはり、メトロノームは不可欠であり、そのメトロノームと、ぴったりタイミングを合わせていられる時間を極力長くすることが向上になる、と言えます。
2015年05月15日発行特別増刊第053号掲載

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