Beat46・WEBドラム教室/レッスンレポート[lr006-03]

【練習の3本柱-03-】

 さて、曲の演奏パターンが上手く出来ない時に、基本に戻って練習する場合のポイントを述べて行きます。
 まず、前々号で述べた3つの柱のうちの、
(1)スピードを上げる。音量を上げる。
についてです。
一定のテンポで、安定した動きを繰り返すことが出来るようになるには、「持久力」が必要です。
持久力というのは普通、マラソンなどの長距離を走るような場合に用いられる言葉ですが、スティックコントロールやフットワークにおいても同じことが言えます。
一定のテンポで、しかも出来るだけ速いテンポで、一定の動きが繰り返せるようになる方が良い。
 例えば、速いテンポについていけない場合、そのテンポでのリズムパターンでハイハットの刻みが曲の途中で続かなくなるとか、フィルインの16分音符が曲のテンポについていけない、などの状態に陥ります。
短い時間なら続くが、1曲終わるまでは無理、となれば、「持久力」がない、ということになります。
メトロノームを鳴らしながら、あるいは曲の音源を鳴らしながら、そのテンポに合わせて、片手で8分音符を叩き続けてみる。
 ポイントは、とにかく遅れても何でも「叩き続ける」ことです。
途中でやめてしまうと効果がありません。
持久力とは、長い時間続けられる力のことを言いますから、30秒もすれば辛くてついていけなくなる速さで、1分、2分、3分・・・と、なるべく長く叩き続けることです。
 ですから、途中でテンポが狂うことはあまり気にしなくて良い。
それよりも、叩き続ける、動かし続けることが大切です。
ドラムに限って言えば、一点を単純に叩き続けるだけで良いので、「ながら」でもOKです。
指や腕が辛くなって来ても、例えばテレビを観ながらだと、気が紛れるでしょう。
ただし、「キツい速さで動かし続ける」ことはやめてはいけない。
 キツくなって来ると、力んでしまいますが、その力をなるべく抜こうと意識して、とにかく動かし続ける。
「動かすのが辛くなって来る時間の3倍の時間は続ける。」ということを目安にしましょう。
例えば、30秒ぐらいでヤバいとなれば、1分半〜2分以上、1、2分でキツくなるのであれば、3分〜6分以上は続ける。
左右の、利き手か否かでも変わって来るでしょうし、叩く音符や、テンポによっても変わって来るでしょう。
「手を、足をイジメル。」ということが主眼です。左右それぞれ別個に行なうようにしましょう。
 次回に続きます。
2015年04月17日発行特別増刊第049号掲載

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