Beat46・WEBドラム教室/レッスンレポート[lr005-01]

【耳コピ派と譜面派-01-】

 今回は、私がバンドのコーチングをしていて感じたことを書きたいと思います。
 私がコーチングした、もしくはしているバンドは、アマチュアのコピーバンドが主ですが、バンドメンバーの方々が曲を覚える、または演奏するための手段としては、耳で聴いてそれをそのままトレース(コピー)して覚える「耳コピ派」の人と、譜面(スコア)を見ながら演奏する「譜面派」の人、の二通りに分かれます。
この「耳コピ派」、「譜面派」のそれぞれについての特徴、メリット、デメリットについて述べて行きましょう。
 まず、「耳コピ派」の人ですが、とにかく繰り返し原曲を聴き、自分のパートの演奏フレーズ、コード進行を「覚えて」しまって、演奏しますね?
聴力と頭脳=思考が人並みであれば、原曲の形を聴き取って理解出来るでしょうし、自分でそれをそのままマネしてみて、出来るようになれば、これは「自分のもの」になったと言えるので、演奏の形の理想と言えば理想です。
あとはミスする確率をどこまで低く出来るか、ということですね。
 次に「譜面派」の人は、市販されているバンドスコアを入手し、その譜面を見ながら演奏します。
 もしくは、原曲を聴いて、自分自身で譜面にする、という場合もあるでしょう。
譜面を見ながら繰り返し練習して、結果的に覚えてしまう(=暗譜)場合もあるでしょうが、ほとんどはライブ本番も譜面を見て演奏することが多いでしょう。
覚える作業をしなくても済む、という効率化を図れます。
 私は、耳コピでも、譜面を見てでも、どちらでも良いと思います。
ただそれは、曲を覚える、自分のパートの演奏を自分自身に叩き込むためのプロセスとしては、ということであって、最終的には、覚え切って自分のものにして、本番は「何も見ずに演奏するのがベスト」と思っています。
そういう意味では、耳コピ派支持と言えるかもしれませんが、耳コピ派の人も、耳コピだけに頼らないで頂きたい、と思いますし、譜面派の人にも、譜面に頼るな、と言いたいわけです。
 次回に続きます。
2015年03月06日発行特別増刊第043号掲載

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