Beat46・WEBドラム教室/レッスンレポート[lr004-04]

【大きくとって細かくうたう-04-】

 「首を振ってテンポをキープ」ということを述べて来ましたが、要するに、「動かす部分がひとつ増える」、両手両足に加え、さらにひとつ増えるということですから、簡単なものから練習していくと良いと思います。
 譜面を見てください。
上段のH.Hで示した4分音符=首の動き、と捉えてください。
実際にH.Hを叩きながらでも良いし、叩かなくても良い。
そして、下段のB.Dで示したウラ打ちは、B.Dでキック、もしくはS.Dやタム等、手(スティック)の動きとして行っても良い。
「首の動きと逆方向、互い違いの動きに慣れる。」というのが目的です。
出来るようになったら、H.Hの刻みを8分音符、つまりリズムパターンの動きと同じにしてやってみるといいでしょう。
もしくは、刻みは4分音符のままで、手足の動きを、オモテ/ウラの両方をミックスさせて、やってみます。(こちらの方が難しいと思われます。)
最終的には、16分音符も混ぜて、両手、そして足をも使った様々なフレーズに於いて首の4分音符の動きがキープされればOKです。
メトロノームは必ず使ってください。
首の動きと同じタイミングでメトロノームを鳴らすことで、首の動きがやりやすくなると思います。
その後、メトロノームも鳴らさず、バンド練習等のアンサンブルの中で同様に首を振りながら気持ちよく演奏出来れば、そのフレーズ、リズムパターンは自分のものになったと言えるでしょう。
 首を振るという動きが、最初は上げ下げの直線的な動きから、慣れて来てだんだん滑らかな動きにすることが出来て来れば、演奏する音と音の間、つまり叩かない部分を意識出来るようになります。
そうなると恐らく、スティックの振り上げのタイミングもリズムにハメて滑らかな動きの連続として意識出来るようになり、表現力も広がって行くと思います。
当然、リズムキープ/テンポキープも向上する。
演奏するフレーズの手足の動きそのものに意識の大半を傾ける間は、まだフレーズとして未完成ですから、まずそこをクリアにしてから首の動きを加えるといいでしょう。
 いずれにしても、叩く量、繰り返しの積み重ねがあって出来て来るものなので、根気よくトライしてください。
2012年06月09日発行第415号掲載

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