Beat46・WEBドラム教室/レッスンレポート[lr004-02] 【大きくとって細かくうたう-02-】 |
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さて、では譜面のリズムパターンを演奏しながら首を4分音符で振る動きをやってみましょうか。 ポイントは、前号でも述べたように、4拍目から次の小節の1拍目にかけてですが、この、4拍目ウラでバスドラムをキックするとき、首を大きく後ろへ振ることをまず意識してみます。 後頭部を後ろの壁にぶつけるぐらいのつもりで。 とはいえ、ホントにぶつけると大変ですから、ドラムセットに座った時、後ろの壁との間に十分な距離をとっておいてください。 4分音符で首を振るということは、その間のどこかで、首を上げる、という動作を伴う筈ですね。 スティックで4分音符を叩く時のことを思い出してください。 4分音符同士の真ん中でスティック先端が上がっているか、手首からの引き上げを始めるかのどちらかでしたよね? キックにせよ、ショットにせよ、音を出す行為の前には必ず「引き上げ」の動きがある。 首を振ることで音は出ませんが、振るということは、そうするための反対方向の動作が必ず、「まず先に」あるわけです。 これを意識出来るかどうかがポイントであると思います。 演奏中は、多くの場合、やはり自分が出す音のこと、つまり、スティックを振り下ろすこと、足をキックすることを意識してしまいがちです。 しかし、引き上げ、振り上げの動きがまずなければ、キックもショットも出来ないわけで、また、この動きがリズムに乗ったタイミングでなければ、結果として出す音もリズム、テンポに上手くハマらない、というのが道理です。 気持ちよくテンポをとれている時、つまりは気持ちよく首を4分音符で振れている時は首の引き上げは、ちょうど真ん中で成されるか、ちょうど真ん中で引き上げが開始され、3/4のところで上がり切っているかのどちらかで、それが違和感無く、無意識にも行われている筈です。 譜面で言えば、1〜4拍目のアタマまでは、B.DのキックとS.Dのショットと同じタイミング、動きも同じ方向だから、そうなる筈です。 ところが、4拍目ウラで、首は引き上げたいところに、逆方向の動きのB.Dのキックが入るので、ツラレてしまう。 ですから、ここで、引き上げを強く意識すべく、後頭部で後ろの壁を打つつもりで、つまり、B.Dをキックするのと同様のインパクトをつけてみる、というわけです。 様々なパターンやフィルインでの、手足のコンビネーションに於いて、「動かす2つ以上の部位が、互いに逆方向の動き」というのも多く出て来ます。 動かす部位同士が常に同じ方向への動きなら、バリエーションは限定されてしまう。 その、音を出す部分の動きの組み合わせだけを追いかけている段階では、テンポキープというものは不完全ととらえて良いでしょう。 次回に続きます。 |
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2012年05月26日発行第413号掲載 |
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