Beat46・WEBドラム教室/レッスンレポート[lr004-01]

【大きくとって細かくうたう-01-】

 今回は久々にレッスンレポートです。
内容的には、初級の終わりから中級にかけて、という段階でしょうか。
 ドラムを始めて二、三年経ったレベルの人でもなかなか出来ない動きのひとつに「首(頭)を振る」というのがあります。
手足をどのように動かそうとも、首(頭)を4分音符のタイミングで振りながら演奏する、ということ。
これ以外に難しいんです。
私の生徒さんでも、色んなパターンやフィルインが出来る人でも、この、「首(頭)を4分音符で振る。」というのでつまずく人が割といます。
 譜面を見てください。
 このエイトビートのパターンを繰り返し演奏しながら、首(頭)で4分音符を打つように振ってみてください。
1〜4拍目までは簡単に振れるのではないかと思いますが、4拍目から次の1拍目にかけて、うまく首(頭:以下略)を振れない人が割と居るのではないかと思いますが、皆さんはいかがでしょうか?
1〜4拍目アタマまでは、各拍のアタマでB.DもしくはS.Dの音を1つづつ入れるため、キックもしくはショットに合わせて首を振れば良いわけですが、4拍目のウラにB.Dが1発入り、この足の動きにツラレて恐らく首を振ってしまい、次の1拍目で振れなくなる、あるいは次の1拍目もB.Dのキックに合わせて連続して振ってしまう、というような形で、4分音符のタイミングで首を振ることが出来なくなる、つまり首でテンポキープが出来なくなるということです。
 初心者の段階では、とにかく叩くこと、キックすることそのものにまず慣れる、ということから始まりますし、手足の動きの順番を追っかけて演奏パターンを出来るようにする、という形にならざるを得ない。そうして、たどたどしくも出来るようになり、叩くことやキックすることに慣れて、おおむねテンポキープも出来るようになって来た、聴感上はまあまあ変には聞こえないな、という状態でしょう。
気持ちがいいと感じれば、自然に首や、上半身も動いていたかもしれないが、あまり意識はしなかった、もしくは意識する余裕もなかったことでしょう。
 演奏というのは本来、まず速さ=テンポを決めます。テンポを決めるというのは原則、4分音符の速さをまず決定するということ。
それによって、その4分音符を2等分すれば8分音符、4等分すれば16分音符、となるわけですね。
始めから8分音符や、16分音符などの細かい音符のひとつの長さ(=速さ)を決めるわけではない。
しかし、理屈はそうだとわかっていても、いざ演奏になると、初心者の段階では、知らず知らずに細かい音符ひとつひとつを順番に追いかけて行ってしまうものです。
 今回の解説では、リズムキープ、テンポキープのための身体の動き、楽器の音として出さない部分での動きについて述べて行きます。
 次回に続きます。
2012年05月19日発行第412号掲載

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