Beat46・WEBドラム教室/レッスンレポート[lr003-01]

【マッチドかレギュラーか-01-】


 今回より久々にレッスンレポートです。
生徒さんからちょくちょく訊かれるのが表題の「マッチドグリップとレギュラーグリップ、どちらを使うべきか?」というものです。
 レギュラーグリップは元来、マーチングドラムから生まれた握り方です。
スネアドラム等を、ストラップをつけて肩からかけた場合に、右利きの人は左肩にストラップをかけるので、打面の左側が少し上に傾き、打面が斜めになる。
そのため、左右同じ握り方のマッチドグリップだと叩きづらいので左手の握り方を変えて叩くことから生まれた。
レギュラーグリップは 左手(右利きの場合)の腕の伸びる方向に対して、ほぼ90度に近い角度でスティックが内側に向きます。
このことが多少上に傾いた斜めの打面に対してショットしやすくなるわけですね。
このレギュラーグリップの握り方は特殊です。
親指の付け根と手のひらの側面でスティックを挟むようにしますが、ここが支点となる。そして伸びたスティックは中指と薬指の間を通す。
従って、
(A)スティックをインパクトで握る時、親指、人差し指、中指の3本でホールドする。
また、
(B)手首の回転は横向き、つまり、腕の伸びる方向に対してほぼ90度の方向に回転する。
以上、レギュラーグリップについて大まかに述べましたが、このグリップで叩きたいというのは主にジャズドラムを好む人に多い。
理由は恐らく、プロのジャズドラマーで、レギュラーグリップを使って演奏する人がほとんどであるから、ということでしょう。
では、ジャズに於いてなぜこのレギュラーグリップが好まれるかというと、
(1)ロックのように、ウエイトをかけた大音量を必要としないので、レギュラーグリップの方が適している。
(2)いわゆる4WAYなどのコンビネーションをやる時、左右のスティックの握りが違うので左右の手の動きを独立させる感覚を得やすい。
というようなことではないかと思われます。
上記(1)は、上記(A)のことから、マッチドグリップに比べて、インパクトでの握りの強さが弱いから(マッチドグリップは5本全ての指でホールドするので、単純に比較すれば、マッチドグリップの方が握りは強い)、ということですね。
また、上記(2)については、マッチドグリップは左右の握り方が同じなため、コンビネーションをやるときに、双方の手が互いにツラレやすい、というのは確かにあります。
 では結論として、マッチドグリップと、レギュラーグリップ、どちらがいいの?
ジャズはレギュラーグリップの方がいいの?という疑問に対しての答えは・・・
「どちらでも好きな方を。」「ただし、オールマイティな演奏をしたいならマッチドグリップを勧める。」というのが筆者の判断です。
え?
意外な解答でしたか?

次回に詳しく。

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2012年02月04日発行第397号掲載


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