Beat46・WEBドラム教室/レッスンレポート[lr002-01] 【フレーズの規則性-01-】 |
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さて今回は、レッスンで生徒さんに分析と解説を依頼されたフレーズを紹介します。 普段は、いわゆるフォービート(ジャズ)をメインにプレイしている生徒さんで、セッション等も積極的に参加されている人です。自分の演奏の引き出しを広げて行く、という課題に挑戦中です。 内容としては「中級以上」、というところでしょうか。 譜面を見てください。 シンバルは16分音符2つ目の音を抜いたものです。 S.Dの入り方が1拍ごとに違いますね。 実際は、譜面上の半拍を1拍ととらえ=つまりテンポが2倍、速い8分音符でシンバルレガートしているというもの。 なるべく少ない小節数の中で書き表せるように、8分音符を16分音符に変えて表記しています。 ですから、今回の譜面の1小節は、実際は2小節分であり、譜面全体としては4小節分ととらえてください。 有名なジャズドラマー(名前忘れた(笑))の演奏で、テンポも速く、2、3度聴いただけでは掴みづらいでしょう。 こういう時は「予測を立てて聴く」というのがコツです。 どんな予測か?。 それは、一見、不規則に思えるS.Dの入り方に、実は「規則があるにちがいない。」と予測すること。 しかも、基本となるシンバルレガートの規則性とは違う規則性を持っている。だから1拍ごとに違う入り方であり、どういうふうに入っているかわかりづらいのだ、という予測です。 結論を言うと、このS.Dは、「16(8)分音符5つがワンセットで、そのうちの最初の3つだけを叩き、残り2つ分は休符。」という規則性。これの繰り返しです。 ベースとなるシンバルレガートは、4拍子で、16(8)分音符が基本。 つまり、「4」とか「16(8)」がワンセットになっている。 S.Dがこれと同じ規則性=4、8、などをワンセットとして入るなら、1拍ごと、もしくは2拍ごとで必ず区切りがあり、何ら難しくはない。 「5つがワンセット」だからこそ、1拍ごとに違う入り方になる。つまり、拍とズレていくわけです。 譜面を見てわかる通り、S.Dは、1拍目は1つ目から叩く。2拍目は2つめから、3拍目は3つめから、4拍目は4つめから、というように、拍ごとに、叩き始める位置が16分音符1個分づつ後ろへズレていく、という規則性となります。 当メルマガでは、都合上2小節(16分音符を8分音符として読めば、実際の4小節分)しか表記出来ませんが、この規則性に基づいて譜面を書き進めて行くと、5小節目まではすべて異なる並びになるが、6小節目で再び1小節目と同じになります。 譜面をよく観察してください。1拍ごとの形は5種類出てくるのがわかりますか?。 譜面上で、2小節目の1拍目までは拍ごとにすべて違う形。しかし、2小節目の2拍目は、1小節目1拍目、つまり一番最初の形がまた現れる。 この5種類にそれぞれA、B、C、D、Eと名前をつけてみます。そして、小節ごとの構成と並びをその名前で表すと、 1小節目=ABCD 2小節目=EABC そして、 3小節目=DEAB 4小節目=CDEA 5小節目=BCDE となり、6小節目で再び、=ABCDという並びになります。 つまり、「16分音符を5つをワンセットとするフレーズは、5拍で完結(1拍ごとの形の種類すべてが出尽くす)し、且つ、5小節で完結(1小節ごとの並び方の違いのすべてが出尽くす)ということになります。 次回に続きます。 |
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2010年08月14日発行第320号掲載 |
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