Beat46・WEBドラム教室/番外編
経験からのアドバイス[12-01]

【背筋を鍛えよう!-01-】


経験からのアドバイス「背筋を鍛えよう!-01-」

 今回の内容は、ドラムを叩く上での身体的な面でのアドバイスです。手足を動かす練習と同じぐらい大切なことです。
 表題の通りの内容ですが、私の経験と、有名なドラマー、そして野球選手を例に取り、話して行きたいと思います。
 プロ野球などに興味のない人には恐縮ですが(でも読んでね(笑))、今シーズンをもって阪神タイガースの赤星選手が現役引退を発表しました。
「まだ33歳という若さで引退は早すぎる!惜しい!今季からのタイガースはどないなるんや!」
なんてことはさておき(笑)、赤星選手の引退の引き金となったのは脊髄の故障が原因と訊いています。もしこのまま野球を続ければ、下半身不随、最悪命を落とすとまで医師に言われたそうです。
 赤星選手は其の名の通り、「レッドスター」とも呼ばれ、俊足を活かした走塁と守備が売りでした。走るのが速かったわけです。
 走るのが速いということは、脚力が強いということ。その脚力を活かしてとにかく走る、走る。時には、身体を無茶な体制にまでして走ることもあるわけです。
 これは推測の域を越えませんが、私は、赤星選手は、強い脚力に見合った背筋力が伴っていなかった、或は、その走りのスピードの余り、無理な体勢でのプレーで背骨(脊髄)を傷めてしまったのではないか、と思うのです。
 実は高校時代に私も似たような経験がありました。私も小学校〜高校まで野球をやっていましたが、赤星選手のように小柄で、走るのが速いというタイプでした。
 しかし、あるとき急に、腰に痛みが走り、みるみるひどくなって走れなくなったのです。原因は、「幼少の頃からの姿勢の悪さから、背骨が曲がり、激しいトレーニングに因って背骨が耐えきれずに損傷した。」というものです。
 「姿勢が悪い」というのは「背筋力が弱い」ことと、ほぼイコールです。
 より速く走る、特に野球の場合は短い距離(野球の塁と塁の長さは27.432mです)を、いかに速く走るかが勝負で、短い距離を走る時は自然と身体が前傾姿勢になる。下手をするとこのとき、腰を傷めてしまう可能性もある。姿勢が悪い状態で、脚力にかまけて走りまくる。結果、その動きの激しさについて行けない背骨、腰などを傷めてしまうということ。
 野球のプレーの状態如何によっては、首のあたりの、後ろ側を傷めてしまう可能性もあります。
 背骨(脊髄)は、体中の神経が密集している箇所ですから、首の後ろ側であっても、手足などの動きに影響することもあります。
 皆さんは、ドラムを練習する上で、手足を動かす練習はたくさんやるでしょう。でも、背筋を鍛えることを、あまりしていないのでは?。
 ドラムでも、背骨や腰を痛める危険性は十分にあります。

 傾向と対策を次回に。

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2010年01月30日発行第292号掲載


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