Beat46・WEBドラム教室/番外編
経験からのアドバイス[07-02]

【サイクルの重要性-02-】


 何? 夜働いたらダメなの? いいじゃんそんなの自由じゃん! と言う人もいるでしょう。
 はい、ダメです・笑。
 ダメというのはね、イケナイことというのではなく
「『サイクル』ということを考えた時、得策ではないよ」
ということ。
 プロ・ミュージシャンを目指す人に意外と多いのがこの、夜働いて昼間音楽活動するっていうパターン。
 例えば、バンドのメンバー皆が夜勤なので、それに合わせてとか。
 皆が同じ時間帯に活動出来ないといけませんから、うなずけますが、せっかく合わせるなら皆で昼間働いて、夕方以降を活動に充てたらいいのになって思う。
 夜勤の多くは、まず寝不足になります。人間の身体は、夜寝るように出来てるんですよ。昼間睡眠を取ろうと思っても、夜寝る以上に長く寝ないとだめです。
 バンドの練習などがある時は気も張ってますから、起きていても平気でしょうがそれ以外の日はどうかな? 
 夜勤明けで寝ちゃって、起きたらもう夜でバイトの時間だ! ああ、何にも出来なかった・・・ってなことになりがちな気がしますがどうでしょう?
 寝なくても平気って人がたまにいますが、そういう生活をしていると10年先にしわ寄せが来ます。
 将来云々などという発想は否定しろと確かに言いましたが、無駄に身体を浪費して、病気したり、体力の消耗を加速させても損です。目標達成まで何年かかるかわからないんですから。
 常に、自分の精神と肉体がベストに近い状態で音楽に臨むということは大切なプロ意識のひとつであると思う。
 無理をしなきゃいけないときもたしかにある。
 が、生理学的観点に乗っ取った生活スタイルを基本に置くからこそ、いざと言う時に無理が利くんです。

(続く)

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2007年05月05日発行・第149号掲載


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